悲願の日本一へ、あと一歩及ばず   【 記事提供:関大スポーツ編集局 】

◇第63回ライスボウル◇1月3日◇東京ドーム◇

甲子園ボウルで東日本王者の法大を下し、関大史上初のライスボウル出場。
学生王者として日本アメリカンフットボールの頂上決戦を迎えた。
対するは社会人王者・鹿島ディアーズだ。
練習量では勝るものの、経験、実力共に兼ね備えた社会人。
今までにない大きな壁に果敢に挑んだが、あと一歩及ばず。
16―19で敗れ、ライスボウル準優勝となった。
関大のキックオフで前半が始まる。互いに最初の攻撃シリーズでファーストダウンを更新することが
できず、迎えた鹿島の攻撃。相手QBが放ったパスにDB小原が素早く反応し、駆け上がる。
「何度もビデオで見たプレーだった」(小原)。ボールをつかみ取り、そのままエンドゾーンへ。
開始3分でインターセプトタッチダウン(TD)を決める。
積み重ねた研究の成果を発揮し、先制点に結びつけた。一進一退の攻防が続く中、前半10分には
DB中村がインターセプトを決め、攻撃の芽を摘み取った。
第2Qに入り、関大はパスとランを組み合わせた多彩な攻撃で相手陣深くへ攻め込む。
フィールドゴール(FG)につなげ、10―0とさらにリードを広げた。
前半終了間際、自陣1ヤードから始まった攻撃をエンドゾーン内で敵に抑えられ、セーフティー。
2点を献上してしまい、10―2で前半を折り返した。

関大のレシーブから始まった後半。QB原口のランや、WR高原へのロングパスが炸裂する。
相手陣深くへ攻め込み、最初の攻撃シリーズで3点を奪った。
しかし、鹿島にパスでTDを許すと、2点コンバージョンも決められてしまう。
だが、関大はその後の攻撃でTE青木が36ヤードものビッグゲイン。
K小原が43ヤードのFGを決めた。しかし、相手にラン攻撃で自陣深くにボールを運ばれ、
パス攻撃を封じるものの、FGで3点を与えてしまう。
その後またしてもランで自陣深くに攻め込まれ、FGを献上。社会人の底力をを見せつけられ、
同点とされてしまう。
続く鹿島のロングパスを見事なカバーで防ぎきり、迎えた関大の攻撃シリーズ。
果敢にスペシャルプレーを試みるものの、反則をとられてしまい、厳しい状況に追い込まれてしまう。
さらにここで鹿島のオフェンスが関大に襲いかかる。自陣5ヤードまで押し込まれ、残り4秒。
無情にも試合終了と共に相手のFGは成功。16―19で惜しくも日本一にあと一歩及ばなかった。

「勝ちたかった」(大舘)敗れはしたものの、最後まで攻める気持ちを突き通した関大。
悔しさが溢れ、選手たちは顔を歪ませる。「よくやった」。
戦い抜いた彼らにスタンドから激励の言葉と共に、拍手が響き渡った。
試合終了後、「お前らならできる。俺らの後輩なんやから、自分を信じろ。見方を信じろ。」(大舘)と
後輩を鼓舞し、熱い気持ちを後輩に託した4回生。
最後は「ついてきてくれてありがとう」(大舘)とチームに対して感謝の気持ちを伝えた。
この大舞台での経験は後輩たちにとって、今後につながるだろう。
来季のさらなる飛躍に向け、新たな挑戦が始まる。

▼磯和監督
「悔しい。経験の差を見せつけられた試合だった。しかし今日までやるべきことはやってきたので
 選手たちに達成感はあると思う。常に攻める姿勢を忘れない、思い切ったプレーができていた。
 来年も同じ舞台に立つためには、今年よりも多くの努力を積まなければならない。
 モラルや生活習慣などをもう一度見直させ、ますますいいチームを作っていきたい」

▼大舘主将
「ここまできたからには迷ったら攻めるという気持ちで戦った。
 (試合までは)今までと変わることなく、より激しくと思ってやってきた。
 鹿島のオフェンスラインは強いと聞いていて、まさにその通りだった。
 新4回生は人数が多いので、大変だと思うけれど、4回生が一つにならないとチームはまとまらないので、
 頑張ってほしい」

▼QB原口
「みんなで思いっきりできてよかった。でも申し訳ない気持ちでいっぱい。
 自分がチャンスを与える機会が足りなくて、攻撃できなかったのが敗因。
 鹿島は激しくてうまい。すぐ隙を狙ってくる。(社会人は)越えられない壁。でも越えたかった。
 すごくいいチームだったと思う。(この経験を)これからの人生のプラスにしたい」

▼K・DB小原
「(1本目のTDは)何度もビデオで見たプレーだった。たまたまきて、ラッキーだと思った。
 TDをとったのは初めて。追いつかれないように必死だった。
 最初が大事なので、それがディフェンスでとれてよかった。
(TDとキッキングで16点を挙げ)スコアはそんなに気にしていない。
 ただ勝ちたかった。この思いを後輩に託したい」



第63回ライスボウル
関西大学 - 鹿島
2010年1月1日(日)14:13 (16:50終了)
於:東京ドーム  観衆:35,742人

チーム 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
関西大学 7 3 6 0 16
鹿島 0 2 8 7 9


関西大学 鹿島
タッチダウン 0 1
PAT (1点)回数-成功 0-0 1-1
(2点)回数-成功 0-0 0-0
フィールドゴール 回数-成功 3-3 3-3
セイフティ 0 1
1stダウン (ラン-パス-反則) 9(2-7-0) 19 (12-7-0)
パス 試投-成功-Intercept 18-9-1 29-16-3
獲得ヤード 148 151
ラン 回数-獲得ヤード 35-76 42-219
攻撃 回数-獲得ヤード 53-224 71-370
反則 回数-喪失ヤード 1-0 5-25
ファンブル 回数-喪失回数 1-0 1-0
ボール所有時間 26:32 33:38
得点経過
関 大 1Q-03:27 #30小原 48yds INT(K-G #30小原)
関 大 2Q-04:00 #30小原 23yds FG
鹿 島 2Q-14:30 SEF
関 大 3Q-05:33#30小原 34yds FG
鹿 島 3Q-09:32 #16仲田→#25小嶋21yds PASS(R-G#11曽根)
関 大 3Q-12:39 #30小原 43yds FG
鹿 島 4Q-02:27 #26鹿島 28yds FG
鹿 島 4Q-06:48 #26鹿島 28yds FG
鹿 島 4Q-15:00 #26鹿島 25yds FG