2021.10.3 京都大学GANGSTERS 12:00 たけびしスタジアム京都
BY KANSPO· 2021年10月3日
今季も新型コロナウイルスの影響を受けた開幕となった。1カ月遅れかつ、例年の8大学総当たり戦ではなく、1部に所属している8チームを2分割し、リーグ戦と順位決定戦を行う。たけびしスタジアム京都のみが有観客開催のため、この日KAISERSは久々にサポーターの前で試合を行った。
第1Q、いきなり自陣31㍎まで追い込まれるピンチを迎えるもLB仲村優志(社3)がインターセプトし、攻撃権を得る。関大オフェンスはそのチャンスを生かし、RB前川真司(経4)がランでTDした。トライ・フォー・ポイントのキックもK小川悠太(経4)が成功させ、順調な滑り出しを見せた。
第2QではDL新倉達也(人3)がQBサックを起こすもTDされ同点に追いつかれる。しかし、直後のターンでQB濱口真行(法3)からWR小川やWR澁谷大地(環都3)へのパスが通り、最後はWR増南繁哉(経3)へのパスでTDとなった。
後半でもその勢いは止まらない。
第3Q開始直後、京大がファンブルしたボールをDL木下翔太(政策3)が拾い61㍎を走り切るTDで相手を突き放した。
その後のオフェンスでファンブルし攻撃権を相手に渡すが、直後にDB上柴遼介(法2)がインターセプトし、そのままランTDを決めた。
第4Qでは、再びRB前川が77㍎を走り切りTD。K満田祐一(法3)もキックを成功させ得点を重ねる。その後1TDを返されるが、その後点差は縮まることなく初戦白星をあげた。
しかし、岩本士主将(商4)は「今日のミスは試合では絶対してはいけないミスだった。簡単なミスを出してしまうところがまだまだ日本一にはほど遠いチームだと思う」と試合を振り返った。
次戦の同大戦まであと約2週間。
この試合で出たミスは必ず修正し、日本一への道を駆け上がる。
【文:坂井瑠那/写真:水野翔太】BY KANSPO· 2021年10月3日
▼磯和雅敏監督
「本来はディフェンスが止めてオフェンスが点を取って勝つはずだった。前半はある程度それができていたような気がするが、後半はお互いにミスして、たまたまわれわれより京大のミスの方が大きかったから点数が開いただけ。もっともっといい内容の試合がしたかったが京大も強かった。前から京大で一番怖いのはQBだと言われている。ある程度ミスもありつつオフェンスは点数を取れると思っていた。うちのディフェンスが京大のQB泉くんをどれだけ止められるかが試合の鍵になると思っていた。いいプレーもあったので、きっちり止められたかと聞かれるとそうは言い切れないが、プレッシャーをかけてミスも誘うことができたし、泉くんにとってはプラマイゼロだろうと思う。我々的にもある程度できたかなと考えている。我々もインターセプトされたりファンブルされたし、相手もインターセプトされたりファンブルされたりした。我々のターンオーバの時、2本のTDにつなげることができたことが大きかった。逆の展開であれば、また違ったことになっていたと思う。そこは去年と同様、強い方が勝つというよりミスが多い方が負ける試合だった。我々より京大のミスの方が多かったので我々は勝たせてもらったという感覚。(濱口について)本格的に出るのは今年から。本人は試合前は緊張していませんと言っていたが、試合が始まると緊張しているというか思ったことができなかったり、フォーメーションを間違えるなどのミスがあった。2シリーズ目くらいからは落ち着いてきたが、経験不足なところが出てしまったので今後練習を重ねて残りの同大、関学大戦ではいいQBとして活躍してくれるよう頑張って欲しい。(今年のチームについて)ディフェンスにおんぶにだっこではなく、ODKバランスの取れたチームだと考えている。お互い頼ることなく、日本一になるにはそれぞれが頑張らないといけないという話はした。どこかに偏っていてはいけない。今年の魅力はバランスの取れたチームだというところ。今日の試合ではオフェンスがターンオーバしている。低いレベルで同じレベルでは到底日本一にはなれない。高いレベルで3分の1ずつ活躍することが必要だ。今のレベルを上げて、かつミスのないようにしないといけない。格上相手にミスをしてしまったらもう勝てないので今後はノーミスでいって欲しい」
▼岩本主将
「ODKがリンクした試合だったと言えるが、オフェンスはターンオーバをしてしまったり、ディフェンスは2TD取られたことは反省しなければいけない。毎日の練習でも目標を掲げている。日々の練習で試合を想定することに取り組んだ。今日のミスは練習でもよく出ていた簡単なミスが多かった。試合では絶対してはいけないミスだったのでその点は修正して次戦に挑みたい。パワーフットボールを繰り広げたかったが、出来としては50点くらい。延期になったにも関わらず、目標の50点に対し35点しか取れなかったことは取り組みの甘さやや意識の低さが出てしまった。今日の試合で自信を持てた選手もいると思うが簡単なミスを出してしまうところがまだまだ日本一にはほど遠いチームだと思う。どれだけ精度を高められるかが日本一になるにあたって大事だ。(ターンオーバについて)前日の神戸大対近大戦でもディフェンスのターンオーバが勝利を呼び込むようなことがあったので、それは事前に全員に話していた。それを狙っていこうとしていたので仲村や上柴のターンオーバは良かった。(先制TDについて)ディフェンスで繋げてくれたチャンスをオフェンスがものにすることはODKのリンクとして大事だったので良かった。(OLについて)大きなミスはなかったが、もうちょっとできたかな、と。もっとランで出したかったと思う。(ディフェンスの関大と呼ばれることについて)例年ずっとそう言われたいるが、今年こそオフェンスで勝つようにしようと言っている。今日の試合ではODKそれぞれ頑張っていたが、次戦以降ではオフェンスで勝たせるようにしたい。(同大戦に向けて)今日出たミスは絶対に修正して、日本一にふさわしい試合ができるよう残りの1週間練習に励む。(久々の有観客試合について)チアや観客の方の声援があることは選手にとって励みになる。すごくありがたかった」
▼RB前川
「初戦の緊張もあったし、京大は例年因縁のある相手。僕たちとしても試合前はシビアに取り組んでいたので、結果として初戦1勝できたことはほっとしている。(自身のプレーについて)自陣の80㍎地点でファンブルしてしまった。そこはディフェンスに助けられてリターンTDをとってくれたが、そこから切り替えるためにもやってやろうという気持ちになった。結果としてロングゲインにつながって1本TDとれたことがチームに勢いをもたらせたかなと思う。(オフェンスについて)今年のランプレーをしっかり出して所々でパスを決めていくことが主体。今日は僕と柳井竜太朗(社3)がいっぱい走れたが、まだまだ僕たちも磨けるところはあると思うのでしっかりまずはランを出してからそこからリアクションであったり、パスも出していきたい。(有観客試合について)試合前は緊張していたが、試合に入ってからは徐々に練習でやってきたようにできた。(次戦について)今回はディフェンスが2本持って行ってくれたが、オフェンスとしてはまだまだ足りない点数だった。次の同大戦も50点を目標に掲げて大量得点を取って関学戦に挑みたい。外的要因に左右されず自分たちのやってきたことを試合でも発揮できたらなと思う。(関学大戦について)今春は、途中で試合が終わったという異例な形になったが、関学大は第4Qからも底力があるので、あのまま試合をしていたらどうなっていたかを突き詰めてた。試合結果としては勝ちだったが、秋は気を抜かずに僕たちのやってきたことを全て出してこのリーグ戦で1位になれるように頑張っていきたい。(自身のポジションについて)副キャプテンとオフェンスリーダーやらせてもらっている。責任感を持つことやリーダーとしてはまだまだ成長しないといけないが、4年生になってから僕を中心にオフェンスは動けるようになったり、その責任感をあまり重く捉えすぎずに楽しんだり貴重な体験だと思ってやりがいを感じてできている。これからもオフェンスを引っ張っていきたい。(柳井について)練習の時からナイスプレーが多い。小柄だが、鋭いカットや体の強さは毎日刺激を受けていて柳井がいるからこそ僕も負けてられないといった気持ちはすごくある。2人で本当に高めあって、最終的には甲子園で最後に笑って写真撮れたらと思う」
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